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テメル=「支持率7%では持たない」=サンパウロ市の反政府イベントで発言=ジウマとの関係微妙な時期=今後のPMDBの行方は?

 ミシェル・テメル副大統領(民主運動党・PMDB)は3日、企業家たちが集まったサンパウロ市でのイベントで、現在のジウマ政権に関し、「現在のままの支持率では、あと3年の任期は全うできないだろう」との意味深長な発言を行った。3日付伯字紙が報じている。

 テメル氏はこの日、企業家ロザンジェラ・リラ氏の主宰する企業家たちのイベントに招かれていた。このイベントにはこれまで9人の政治家が招かれているが、その9人がいずれも反労働者党(PT)ということで、野党色の強いものでもあった。
 テメル氏は50人ほどの企業家を前に質疑応答を行ったが、ある質問者が罷免や辞任、選挙無効の宣言などで現政権が早めに退陣する可能性や、現在のような政治的、経済的な危機の中での政局運営についてどう思うかとたずねてきた。
 テメル氏は「ジウマ大統領は辞任するような人物ではない」とし、18年まで任期が続いてほしいとした。また、16年の半ばからは現在取組んでいる財政調整その他の政策の効果が表れるはずとしたが、「もしも、その効果が表れなければ任期全うは難しくなる」とし、「現在のように支持率が7%という状況が続いていたら、あと3年間持ちこたえるのは難しいだろう」と語った。
 選挙無効が宣言される可能性については、「もし、高等選挙裁判所(TSE)が昨年の大統領選の勝利を無効と判断した場合はそれまでだ。家で楽しい余生を送るよ」とも語った。
 3日付伯字紙サイトによれば、これらの発言に関し、大統領府や一部のPMDB党員から「失言だ」とする声が漏れているという。ジウマ氏と同氏の間は、テメル氏の政局調整役(アルチクラソン)離脱や、8月に「この国には、国をまとめ直すリーダーが必要だ」と語り、ジウマ氏から注意を受けたことなどで溝が目立ちはじめている。実際に政界や産業界の中には、「ジウマ氏が議会で罷免された場合は次の大統領になる」テメル氏に期待する声もある。
 また、PMDBの中では、「連立政権から離脱を」との声が強くなっており、それを指導者たちが食い止めている微妙な状況でもある。
 テメル氏は同イベントで「あなたは戦略家か、ポピュリストか」という質問も受けたが、そのときは、憮然とした表情をうかべながら「私のことをポピュリストという人がいるが、私が反対してなかったら、今回の予算案で金融取引暫定納付金(通称銀行小切手税、CPMF)が復活していたはずだ」とし、ポピュリストとの呼称に強い反発を示した。
 CPMFなどで他の経済スタッフと対立して孤立化が囁かれていたジョアキン・レヴィ財務相解任の噂については、「彼に辞められると国に大きな損害が出る」とし、同相を全面的に擁護した。

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