2日のブラジル全国選手権第24節、コリンチャンス対グレミオ戦で、コリンチャンスのダニーロがコリンチャンスの選手として300試合出場を達成した。
2010年に日本の鹿島アントラーズからコリンチャンスに移籍したダニーロは、2011年の全国選手権、12年のリベルタドーレス杯、クラブワールドカップと多くのタイトル獲得に貢献してきた。
同選手は今年36歳になり、最近は控えからの途中出場が多いが、中盤からFWまで数多くのポジションをこなせ、大事な試合で得点を決めている事から、監督、ファンの信頼も厚い。
ファンの中にはダニーロと、フランスの名選手ジダンの名前をあわせて〃ジダニーロ〃と呼ぶ者さえもいる。
コリンチャンスとの契約は今年いっぱいで、まだ契約延長の話はきていないようだ。
最近のインタビューに答えたダニーロは、「コリンチャンスでの最終年を全国選手権制覇で飾りたい」と語っている。つまり、「たとえコリンチャンスとの契約延長がかなわなくても引退しない」と取れる発言だ。
ダニーロが違うチームのユニフォームを着てコリンチャンスと戦う事など、もはやコリンチャンスファンにとっては想像もしたくない事だろう。
この場合、ファンの圧力はダニーロに「他所に行くな、ここで引退しろ」だろうか、チーム首脳に「他所に行かせるなダニーロとの契約を延長しろ」だろうか。チームはこの年末、難しい判断を迫られる。 (規)