ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ベティ・ラゴ、癌で死去=多彩な才能溢れた元国際モデル

ベティ・ラゴ、癌で死去=多彩な才能溢れた元国際モデル

 ブラジルの70~80年代を代表するモデルで女優やテレビ・タレントとして活躍していたベティ・ラゴが13日朝、胆嚢癌のため、リオ市南部の自宅で死去した。60歳だった。
 1955年にリオで生まれたベティは、1970年代初頭からモデルとして活動しはじめ、70年代後半からは、アメリカやフランス、イタリアをはじめとした国際舞台で活躍した。
 ただ、ベティがブラジル国内でさらに知られるようになったのは、むしろポーズをとる代わりに話すようになってからだった。その手始めは女優への転進だった。1992年、37歳のときにベティはグローボ局のミニ・シリーズ「アノス・レベルデス」で脇役ながらも存在感を示して話題を呼んだ。その結果、2年後には同局の7時のコメディ系ノヴェーラ「クアトロ・ポル・クアトロ」でいきなり主役に抜擢されるほどの出世を果たした。
 その後もノヴェーラや映画で女優の仕事を継続したが、その一方で「喋り」のイメージでも知られるようになっていく。
 きっかけは、95年にグローボ系列の文化番組のチャンネル「GNT」の番組「GNTファッション」で5年間司会を務めたことだったが、2005年に同局の人気番組「サイア・ジュスタ」の出演者のひとりに抜擢されたこともそれを後押しした。ブラジル国内の知的イメージの強い芸能人や作家たちが集まり、社会のことに関してストレートに言いたい事を語りあうこの番組で、6年間にわたり彼女は強い存在感を発揮した。
 だが、2012年に癌に罹患したことが判明。以来彼女は病身をおして積極的にテレビ出演を果たし、病気と闘う自らの姿を力強くアピールしていた。今年に入ってからは抗がん剤の影響で頭髪を失ったが、そのままの姿でテレビ出演を継続して話題となっていた。
 ベティの葬儀は14日に行われ、リオのカルモ霊園に埋葬された。(14日付G1サイトより)