IDC社の統計によると、第2四半期のパーソナルコンピューター(PC)の売上台数は昨年同期比で38%落ち込み、年間の売上台数は昨年の3分の1程度になると見られている。予想以上の販売縮小で、売上台数の世界ランキングは7位から8位に転落したと15日付伯字紙が報じた。
第2四半期のPCの売上台数は、ノートブックが60万台(昨年同期比41%減)、ラップトップが104万台(同37%減)の計164万台に止まり、世界ランキングも、米、中、日、印、英、独、仏の7カ国に次ぐ8位に落ちた。
IDCによると、ブラジルの消費者は既に負債漬けで、これ以上の借金を抱える事を恐れて、PCその他の耐久財の購入を控えているため、書き入れ時の母の日などでも売上は伸びなかったという。ブラジルが景気後退(リセッション)に陥って失業者が増えている事や、急速に進むドル高レアル安も買い控え傾向に拍車をかけている。
第3四半期は、11月27日のブラック・フライデーに向けたプロモーションなどで、販売が上向く可能性があるが、年間販売台数は昨年実績の1030万台を29%下回る740万台程度に止まると見られている。
同社は今年7月、国内のスマートフォン(多機能型携帯電話)の売上が史上初めて減ったという情報も流していた。