連警のラヴァ・ジャット作戦(LJ)を担当しているパラナ連邦地裁のセルジオ・モロ判事が15日、ジョゼ・ジルセウ元官房長官やジョアン・ヴァカリ・ネット労働者党(PT)元中央会計ら計15人に対する起訴状の受理を決めたと16日付伯字紙が報じた。
LJ第17弾で8月に逮捕されたジルセウ氏とその兄弟と、ペトロブラス(PB)元サービス部長のレナト・ドゥケ被告やヴァカリ・ネット被告に対する起訴が受理された事で、検察庁が起訴した17人中、15人が新たな被告となった。
ジルセウ被告は兄弟のルイス・エドゥアルド・デ・シウヴァ被告と共に経営していたJDコンスルトリア・エ・アセソリア(JD)を通し、PBとの契約企業のエンジェヴィクス(EGV)から、提供していないサービスへの報酬を受け取ったりしていた。JDは09~14年に3400万レの収入があった。
別件で逮捕されたJAMPエンジェニェイロス・アソシアードス(JAMP)社長のミルトン・パスコヴィッチ被告やEGV役員らの報奨付供述によれば、EGVとPBサービス部との事業契約にまつわる賄賂の一部は、ドゥケ被告を役員に指名したジルセウ被告やPTロビーストのフェルナンド・モウラ被告に直接渡されていた。
また、05~14年にPBサービス部役員らに払われた賄賂の半分は彼らのものとなったが、残りはヴァカリ・ネット被告を経てPT議員らに渡っていたという。議員絡みの疑惑は最高裁の管轄のため、同地裁では、ジルセウ被告やモウラ被告らへの贈収賄や資金洗浄、犯罪組織形成の容疑での裁判が行われる。
検察によれば、EGVがJDやJAMPに払った6千万レ超の賄賂中、1180万レはジルセウ被告に流れた。同被告には小型機や家屋の購入、家屋改修などによる資金洗浄容疑もある。LJ17弾全体では現金で6千万レ、資金洗浄で6500万レが動いたという。