リオ・グランデ・ド・ルス州検察局が17日、2013年に始まった牛乳の水増し防止策の「レイテ・コンペンサード作戦」で、9度目となる摘発を行った。
農務省や州財務局、軍兵士の支援も得て行われた作戦の標的の一つは、エスメラウダ市の牛乳運送業者のマルシオ・ファシネロ社だ。同社は組織的な不正の片棒を担ぎ、飲用に適さない商品を流通させていた容疑で、摘発された。
同作戦第9弾は、約4カ月前から具体的な捜査が始まっており、同社の社長と運転手4人は、生の牛乳に水と化学物資を加えてその容量を増すと共に、既に品質が落ちて使えなくなった生乳も同じ手口でごまかして納品して暴利を得ていた。
同社が地域の生産農家から集める生乳は4~5万リットルだが、これらの生乳や日にちが過ぎてそのままでは使えない生乳に水と重曹を混ぜて、納入基準に沿っているかに見せかけた上で、同地域にあるウニボン社に納入していた。
検察によると、生産農家から受け取った生乳は48時間以内に加工業者(低温保存できる設備を持った工場)に納入しなければならないが、マルシオ・ファシネロ社の場合は回収から納入までが最大7日間かかっていたという。
農務省の関係機関は毎年8月に乳製品の抜き打ち検査を行うが、ウニボン社の製品では、14年と15年に行った4回の検査で不正が行われた形跡が認められていた。水増しや基準以上の期間据え置きで品質が落ちた生乳を使った乳製品は、ビタミンやミネラル、たんぱく質の量が極端に減っているため、納入前に不正が行われたか否かが明らかになるという。(17日付G1サイトより)