地理統計院(IBGE)が18日、7月の工業界の雇用は前月比0・7%減り、7カ月連続で雇用減と発表したと同日付各紙サイトが報じた。
工業界の雇用減は1~7月で5・4%、前年同月比で6・4%だ。7月は、食飲料の2・8%から電気・電化製品と通信機器の15・1%まで、化学工業(増減0)を除く17部門全てで雇用が減った。7カ月の累計では全部門で雇用が減っており、平均所得も前月比で1・8%、昨年同月比では7%(実質で6・3%)落ちている。
17日付エスタード紙によれば、工業界は経済危機のため、土木や自動車などの6大部門では年61万人解雇の可能性がある。6大部門は昨年、20万人を解雇した。
13日付フォーリャ紙によれば、04年は国内総生産の17・88%を占めていた工業生産(鉱業と土木は除く)が、今年は9・0%程度に落ち込む見込みだ。工業生産は11年以降、15%を割り、その比率を下げ続けてきたが、1桁台になるのは00年の統計開始以来、初めてだ。工業界は、税制改革や労働法整備、法制改革の遅れが工業界の競争力を殺いでいると苦言を呈している。
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