先々週、寒気がしたと思ったら、強烈な腹痛が連続で襲ってきた。仕事が終わった午後8時頃だ。腹を押さえながら急いで家に帰り、ベッドに倒れこむと、寒気は高熱に変わった。一晩中、腹痛の波が押し寄せ眠ることもできない。寝床をごろごろ転がりながら痛みに耐え続けた。
朝が近づいた頃、ようやく少し落ち着き、熱も腹痛も8割がた収まった。しかし、歩くとフラフラしてしまう。仕方なく会社を休み、その日は一日休息をとった。
翌日出勤して編集長に聞いたところ、「渡伯2、3カ月目に体調を崩す人がよくいる。ブラジルの細菌やウィルスの洗礼ではないか」とのこと。回復する過程で身体に免疫ができ、徐々に当地に馴染んでいくとか。
辛い体験だったが、少しはブラジルの風土と仲良くなれたかと思うと、入学試験に合格したような気分になった。(将)