ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 武器を置く日は近し?=法王の弁にコロンビア反応

武器を置く日は近し?=法王の弁にコロンビア反応

 【既報関連】キューバ訪問中の20日、ハバナ市でのミサでフランシスコ法王が「コロンビアの和解」を呼びかけた後、コロンビア大統領と同革命軍(FARC)が武器を置くべく努力する事を約束したと22日付伯字紙が報じた。
 法王がコロンビア国内の抗争終焉を訴えたハバナ市は、3年前、同国政府とFARCとの和平交渉が持たれた場所だ。法王は20日のミサで、対話が再び弱体化して「暴力の長い夜」に終止符を打つチャンスを失わないようにと呼びかけた。
 これに対し、FARCは21日、「コロンビアの山々から、貧しき者の兄弟であり平和を宣べ伝える法王へ、FARCゲリラ達からの挨拶の言葉を贈る」との書き出しの文書を送付し、「抗争解決のための方法と和解は近い」と約束した。
 ゲリラ達はフランシスコ法王に、「これからもコロンビアに平和の福音を宣べ伝え、虐げている者も虐げられている者も真実を尽くして互いの責任を認めた上、『二度と繰り返さない』と約束できるよう祈っていて欲しい」と伝えた。
 一方、サントス大統領も同日、フランシスコ法王の尽力に謝意を表し、革命軍兵士らが武器を置くための交渉を(成功裏に)終えるために努力する事を約束した。
 また、エクアドルの首都キトの大統領官邸では同日、エクアドルとウルグアイの大統領立会いの下、コロンビア大統領とベネズエラ大統領との会談が実現した。
 両大統領は、8月27日に召還した両国大使の即時再派遣、国境周辺の現状把握への努力、麻薬密売や物資密輸などの問題解決のための閣僚会談開催、経済的・政治的・社会的共存など、7項目で合意を確認。これにより、ベ国政府による8月19日の国境封鎖やコ国民の強制送還などで悪化した両国間の国交が正常化に向かい始めた。