マラニョン州のフェルナンド・フルタード州議(ブラジル共産党)が、7月4日に同州内陸部で開催された農業生産者の集会で「先住民に同性愛者がいるとは知らなかった」などと語った映像が21日にインターネット上で流れ、22日に先住民と同性愛者に謝罪したと22日付伯字紙やサイトが報じた。
「ブラジリアで農業生産者協会会長のアルナウド・ラセルダ氏が先住民と会っていたけど、あの連中はヴェアード(同性愛者)だ」「あれじゃ、仕事をして生産を上げるのは無理」「先住民は米の作り方も知らないというけど、それなら飢えて死ねばいい」と言う姿は大きな反発を呼んだ。
同州議は先住民と同性愛者を含む全州民に陳謝し、あの発言はブラジル共産党の意見ではなく、自分も決して同性愛嫌悪者ではないと主張した。
ブラジル共産党も「我が党は伝統的に少数派に敬意を払ってきた。同州議の発言を残念に思う」との文書を発表した。