ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サンパウロ市南部=高級マンションに集団強盗=出勤時間を狙い警備を破る

サンパウロ市南部=高級マンションに集団強盗=出勤時間を狙い警備を破る

 22日朝7時ごろ、サンパウロ市南部、モエマ地区の高級マンションで、アラストン(集団強盗)が発生したと同日付G1サイトが報じた。
 現場はディヴィーノ・サルヴァドール大通りに面したマンションで、各戸は180平米と大きい。犯人は6人組で、2人が武器を持っていた。
 犯人達は朝の出勤時間につけこんでマンションに侵入、エレベーター内で住民を襲った。犯人達は最低5軒のアパートを物色。その後住民を地下に集め、縛りあげた上、防犯カメラを壊して映像記録も持ち去った。
 犯行後、被害者の1人が縄を解く事に成功し、警察に通報した。軍警に通報が入ったのは午前8時半頃だった。
 門番のジルセウ・マリーニョ氏は犯行グループに制圧され、頭に銃を突きつけられたまま、約2時間を過ごした。同氏によれば、強盗たちは携帯電話やカバン、被害者の身分証、小さな物品には興味を示さず、現金や宝石、電子機器などより高価なものだけを持ち去ったという。マリーニョ氏自身は犯人の一人に殴られたが、住民たちにはケガはなかった。
 犯行当時、マリーニョ氏は深夜勤務の門番と一緒におり、監視室に入り込んだ犯人たちによって床に投げ倒された。マンション前には逃走用の車が停まっており、犯人2人が門番たちを別々に監視する間、残る4人がアパートに侵入した。
 今後の捜査は市警第27署が担当するが、午後1時現在、警官たちは実況見分中で、犯人の目星はついていない。