8日、サンパウロ市南部グラジャウーで、14歳のスザーネ・パウリーノ・ダ・シウヴァさんが自宅で何者かに金槌で頭を殴られ、死亡する事件が起きたが、21日、スザーネさんと同じ学校に通う15歳の女子生徒が市警で事情聴取を受け、自分が殺したと自供した。この少女は事件直後からスザーネさんが身に付けていた服や宝石を身に着けはじめたため、学校で怪しまれ、生徒たちが警察にそのことを伝えていた。少女は犯行に至った動機を、スザーネさんがクラスの人気者だったのを妬んだためだと答えた。犯行当日、スザーネさんは気分が悪いと学校を早退、少女は見舞いに行くのを装って家に上がりこんだという。
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サンパウロ市パウリスタ大通りの有名ビル、サンパウロ工業連盟(Fiesp)の入り口前に、巨大なアヒルの人形が突如出現した。これは、同連盟主導による増税反対のキャンペーンの一環。なぜアヒルなのかというと、「他人のせいでつけをかぶる」の意味のブラジルの俗語「パガール・オ・パット(アヒルを払う)」にかけたためだ。「連邦政府の失政のために、一般国民の負担が増えるなんて」というメッセージだ。抗議にもユーモアがあるのがブラジル式だ。
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きょう23日はサッカーのブラジル杯の準々決勝第1試合が4箇所で行われる。サンパウロは本拠地モルンビでヴァスコ・ダ・ガマと、サントスはフィゲイレンセと、パルメイラスはインテルナシオナルとそれぞれ敵地で対戦する。もう1試合はフルミネンセ対グレミオだ。30日に第2試合が行われ、合計スコアで4強が決まる。