パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事は22日、同州選出の元下議アンドレ・ヴァルガス被告(元労働者党・PT)に対し、収賄と資金洗浄、犯罪計画の罪で14年4カ月の実刑判決を言い渡した。同被告はラヴァ・ジャット作戦(LJ)で有罪となった最初の政治家となる。23日付伯字紙が報じている。
ヴァルガス被告の逮捕は4月10日の第11次LJでだが、同氏は14年3月のLJ開始直後から注目されていた。それは主犯の闇ブローカー、アルベルト・ユセフ被告の友人であることが報じられていたためで、不正な商談を行っていたことが電話で確認されたりしたため、14年12月に議員を罷免された。
ヴァルガス被告に関してはその後、広告会社のボルギ・ロウ社が、連邦貯蓄銀行(CAIXA)や保健省と広告作成契約を結んだ際に口を利き、同被告とその弟のレオン被告が経営するリミナール社とLSI社に賄賂を振り込ませていたことが判明。収賄額は、連邦貯蓄銀行と保健省との関係で判明したものだけで110万3950・12レアルとされ、同額の返還も命じられている。
この日の判決では、レオン被告にも11年4カ月、贈賄を実践したとされるボルギ・ロウ社のリカルド・ホフマン被告には12年10カ月の実刑判決が下った。
モロ判事は、ヴァルガス被告が下議任期中ということのみならず、下院副議長を務めていた11年から14年に大半の不正を行っていたことを厳しく批判した。
また同判事は、メンサロン事件を裁いたジョアキン・バルボーザ最高裁長官(当時)が14年2月に議会に出席した際、席の隣にいたヴァルガス被告が、PT関係者を有罪としたことを不服として、無礼な行為を行ったことも批判した。
LJ関連では連日のように新たな動きがあり、ジョゼ・ジルセウ被告の片腕とされたPTロビストのフェルナンド・モウラ被告が、22日からはじめた報奨付証言でPTへの賄賂の支払いに関する新たな証言を行うと共に、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)の汚職関与も示唆した。
また、連邦最高裁のセウソ・デ・メロ判事は22日、アロイージオ・メルカダンテ官房長官(PT)と、アロイージオ・ヌーネス上院議員(民主社会党・PSDB)の10年選挙に関する不正疑惑に対する捜査を許可した。これは、LJで逮捕されたUTC社のリカルド・ペッソア被告の報奨付証言に基づくものだ。
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