記録的な豪雨に見舞われ大被害が出た茨城県常総市への募金活動を、同県人会(小林操会長)が開始した。同市には約4千人の外国人が居住し、その大半がブラジル人と報道されている。
小林会長は「会員の中でも、親戚の家屋や知人経営のブラジル料理店が被害にあった人も出ており、募金活動を求める声が数多く上がった」ことから始められたという。
10月末まで募金を受け付け、11月に「ふるさとリーダー交流事業」で訪日する2人が、募金者の名前記入の上、県庁へ直接届ける予定だ。
会員で募金発起人の一人、グァタパラ在住の林良雄さん(64、鉾田市)は、義姉の実家が浸水の被害にあった。「声をかけた近隣の県人16人全員が見舞金に賛同してくれた。苦しんでいる人達を少しでも助けたい」との気持ちだ。
来社した小林会長と黒沢儀人副会長も「金額や出身県は関係ない。復興を願う我々の気持ちを少しでも被災地へ届けたい。ご協力をお願いしたい」と訴えた。
募金に賛同する人は同県人会まで、電話/メール(11・3209・8515/mk@fremar.com.br)で名前と金額を連絡し、振込み方法等の指示を受けること。また同会館(Rua Bueno de Andrade, 756, Aclimação)では事務局員の八巻さんが午前9時半から午後4時頃まで直接受け付ける。