ブラジル日本商工会議所(村田俊典会頭)が『9月定例昼食会』を11日、サンパウロ市ホテルで開催し、会員ら150人が参加した。講師にサンタカタリーナ州のジョアン・ライムドン・コロンボ知事とカルロス・ヴィレイラ国際局長が州概要に関する講演を行った。
ヴィレイラ氏は平均余命や教育所得水準等の総合統計「人間開発指数」や所得の分配の平等性を示す「ジニ係数」がいずれもブラジル最高水準であることを強調。文化面ではジョインビレ市のダンス・フェスティバル等の多くの文化イベントがあると列挙した。
州の29%が原生林で豊富な雨量を誇るとし、インフラではイタジャイー港をはじめとした3つの大きな港湾、高速道路や消費量を上回る発電能力を挙げ、同州が優れた立地環境であることを説明した。
コロンボ知事は対日関係について、10年にJICAが上下水道公社との間で下水道整備に充当する円借款貸付契約を行ったことを説明。
にんにく等の栽培技術の協力も行われ、特にりんご生産を通して80年に青森県と姉妹都市提携が結ばれたことを紹介した。また、食肉について安全性が認可され、鶏肉に続き、13年より同州産豚肉の対日輸出が解禁された。「多くの農家が救われた」と感謝を示し、「日伯が繋がると素晴らしいことが起こる」と会員企業に向けてもさらなる投資を訴えた。