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ブラジル株式市場で下落続く=ラ米一の座も墨国に譲る

 研究会社エコノマチカによると、サンパウロ証券取引所(Bovespa)指数は4日連続で下落し、23日も前日比2%下落で取引を終えたため、上場企業の時価総額がメキシコ証券取引所に抜かれたと23日付G1サイトや24日付エスタード紙が報じた。
 23日の取引終了時点で、墨国の上場企業121社の時価総額は4788億ドル、ブラジルの上場300社の時価総額は4716億ドルだった。
 Bovespa上場企業の時価総額の最高値は11年4月に記録した1兆5300億ドルだが、その後の54カ月間に1兆500億ドルを失った事になる。
 ブラジル株式市場の指数下落と2位転落の主因は、〃超ドル高〃だ。10年12月~15年9月22日に、米ドルはブラジルレアルに対し2・46倍値上がりしたが、メキシコペソに対しては1・38倍に止まった。だが、墨国市場のドル建て時価総額4788億ドルも、05年12月以来の高水準となった、14年8月の総額6257億ドルと比べたら、約23%縮小しており、決して楽観できる状況にはない。
 23日現在のラ米諸国の株式時価総額ランクは1位メキシコ4788億ドル、2位ブラジル4716億ドル、3位チリ1790億ドル、4位コロンビア915億ドル、5位アルゼンチン741億ドル、6位ペルー610億ドルとなっている。