暦の上で春が始まった23日、ブラジリアのバスターミナル、「プラノ・ピロット」で、さわやかな笑顔と共に花の苗が配られた。
「ブラジリア・リンパ(清潔なブラジリア)―貴方の態度が違いを生む」と名づけられたキャンペーンは、ブラジリアの市街地清掃サービス社(SLU)による初の試みで、同社の女性清掃員20人が、春の到来を喜び、朝9時から、ターミナル利用者に花の苗500本をプレゼントした。
ノヴァカップ社が寄贈した花の苗は、ダリアやカモミラなど4種類。当初は10時まで配る予定だったが、わずか20分でなくなった。咲いた花ではなく、花の苗が配られたのは、「咲いた花だとすぐに枯れてしまう。けれども、苗ならば、つぼみが開き、花が咲いた時、それを見た人々が微笑みや愛情をこの町や周りの人に注ぎ、ごみを捨てたりするのを止めるといった行為に繋がってくれると考えた」というのは、SLUのカチア・カンポスさんだ。
ターミナルの名前と同じ「パイロットプラン」のキャンペーンに参加した清掃員達は、苗を抱えてターミナル内の各所に散った後、苗を受け取る人々に「良い春でありますように。私達の町をきれいにするのを手伝って。あなたの態度が大きな違いを生むんですよ」と微笑みながら、語りかけた。(23日付フォトス・プブリカスより)