33年間在籍した労働者党(PT)を4月に離れたマルタ・スプリシー上議が26日、民主運動党(PMDB)に正式加入し、PTと決別すべき事などを訴えたと27日付伯字紙が報じた。
01~04年のサンパウロ市市長で、07年3月~08年6月にルーラ政権では観光相も務めた同氏は、ルーラ氏の推すハダジ氏の出馬により、12年のサンパウロ市市長選への出馬が叶わず、PT内での処遇に不満を募らせていた。
11年から上議職にあるマルタ氏は、12年9月にジウマ政権で2人目の文化相に就任した。だが、14年のラヴァ・ジャット作戦開始後、PTの汚職体質や、16年のサンパウロ市市長選でもPTからの候補になれそうもない事などで不満が募り、ジウマ大統領が外遊中の14年11月11日に文化相を辞任、15年4月にはPTも離脱した。
離党後はブラジル社会党(PSB)への加入もささやかれたが、結局、その後の議会工作などが有利なPMDBに加入する事となったようだ。
加入式典はサンパウロ市のカトリック大学で行われ、ミシェル・テメル副大統領やエドゥアルド・クーニャ下院議長、レナン・カリェイロス上院議長、アウド・レベロ科学技術相(ブラジル共和党)らも出席した。
マルタ氏は席上、18年の大統領選にはPMDB独自の候補を出すべき事や、現政権との決別を主張。クーニャ下院議長もマルタ氏に習い、PMDBはPTと袖を分かつべきだと語った。
27日付エスタード紙は、閣僚再編成がジウマ大統領とテメル副大統領の間の距離を広げるとしている。マルタ氏の加入でサンパウロ市市長選出馬が危うくなったガブリエル・シャリッタサンパウロ市教育局長は、市長選の候補者が決まるのは来年の党大会での事で、サンパウロ市市長候補になりうる人物は4~5人いるとしている。
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