リオ市は一足早い夏の訪れで、南部コパカバーナやイパネマでの集団強盗事件(アラスタォン)発生を防ぐための治安維持作戦を26日から開始したと28日付エスタード紙(E紙)が報じた。
市内南部に向かうバスに軍警が乗り込み、金も身分証も持たない未成年者を強制的に下車させるという方法で、27日は少なくとも26人を下車させたが、疑わしい少年がいたらソーシャルワーカーに連絡して処遇を判断するはずが、軍警が勝手に判断するなどして、作戦は本来の予定通りに行われなかった。
26、27日は計38人の未成年がバスから降ろされ、アラスタォンなどは起きなかった。社会開発局は2日間で50人の未成年に対応し、大部分を市の施設に送った。
E紙取材班はコパカバーナ行きのバスに無賃乗車しようとしていた若者がバスから降ろされ、反対方向のバスに押し込められる瞬間に立ち会った。警官はビーチの反対方向のバスに若者を押し込んだが、自宅に向かうか否かには無頓着だ。軍警は自らの行為の法的根拠も少年達の行為の違法性も定かではなかったが、「とにかく怪しい者はコパカバーナに行かせない」と胸を張った。
取材に応えた14歳と17歳の少年は、無賃乗車をしようとした事は認めたが「いつもやっている事」と開き直り、毎週お金が無くてもビーチに行き、何とかなっていると言って去って行った。
ジョゼ・マリアーノ・ベルトラーメ同州保安局長は27日、ソーシャルワーカー不在で作戦が行われた事を否定した。
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