25日、サンパウロ市ジャバクアラのファヴェーラ・アルバの民家で行方不明だった男性1人を含む3人の遺体が発見され、ジョルジ・ルイス・モライス・デ・オリヴェイラ容疑者(41)が逮捕された。現場からはその後も遺体や遺骨が発見されたと28、29日付伯字紙やサイトが報じた。
同容疑者によると、隣人のカルロス・ネット・アウヴェス・ジュニオル氏は23日夜、仲間と共にオリヴェイラ容疑者を訪れたが、ナイフを持っており、口論となって切りかかってきたためにナイフを奪って刺し殺してしまったという。同氏の遺体は、寝室の床に埋められていたが、その他の遺体や遺骨、子供の服なども見つかり、警察の捜査が続いている。
警察は被害者の中に子供がいるとは想定していないが、現場には6人分の写真もあり、失踪者との関係を確認中だ。
警察は同容疑者に殺害された被害者の大半は同容疑者の家で薬物を使っていた女性達だったと見ている。唯一の例外は、6月初旬に失踪した女性で、家々を回って本を売っていた時に容疑者宅を訪れ、家に通されて殺害されたと見られている。
同容疑者には2件の殺人の前科があり、あわせて20年服役していた。隣人達によると、同容疑者は外見は大人しく、普通の人のように見えていたという。同容疑者の兄弟は掃除用品を訪問販売しており、彼が街に出ない時、彼の家に直接買いに行ったりする客もいたが、オリヴェイラ容疑者はいつも「礼儀正しく挨拶をした」という。
写真を撮ろうと現場に入った女性は「家中に穴があって、酷い臭いがした。死体の臭いも混じっていたのね」と語る。
市警は、容疑者は10日間の予備拘留の後、逃走を防ぐ目的で留置所に入ると文書で発表した。
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