在聖総領事館に中富瑤介(29、神奈川)、吉良美紀(31、東京)の両副領事がそれぞれ6月、7月から着任している。15日、両氏が着任あいさつに来社した。
中富副領事は経済班に所属し、進出企業の支援やブラジル経済の情報発信業務に携わる。大手電気機器メーカー「キヤノン」から外務省を経由した出向で、国が進める官民人事交流の一環という。「官民両面の視点から両国経済へ貢献できることを探したい。企業出身だから見える一面もあるのでは」と抱負を述べた。
総務班の吉良副領事は同館初の防衛省からの出向で、館内の調整業務などに当たる。8月の練習艦隊寄港では要人往来に対応し、「日伯間の強いつながりを実感した」という。「日系人とも接し温かさ感じた。コロニアの歴史を知り理解を深めたい」と話した。
ともに日本政府による広報施設「ジャパン・ハウス(仮称)」創設などを目的とした増員で、3年の任期を予定している。