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ボンボン食べて職失う=連警警部の部屋の掃除中

 ロライマ州ボア・ヴィスタ市の連邦警察本部で9月30日、警部の机の上にあったボンボンを一つ食べた掃除婦が、詰問の上、同本部での仕事を失う事件が起きた。
 連警本部内を清掃中、警部の机の上にチョコレートの箱があるのを見て、出来心でボンボンを一つ食べたところ、防犯カメラの映像で気づいた警部が、自分の部屋に彼女を呼びつけ、山ほどの質問を浴びせたという。
 女性は事件の顛末に驚き、恥じ入ると共に、子供4人を抱えて職を失う事を恐れ、ボンボンを食べた事を認めて、お金も払うと言ったが、「お金の問題ではない」とけんもほろろ。件の警部は、「ここではもう働かなくても良い」と言い渡し、この女性を派遣会社につき返したという。
 「ボンボンを一つ食べただけでこんな騒ぎになるなんて」と言う女性に対し、同州弁護士会(OAB)のジョージ・フラクセ会長は「彼女の行為は犯罪には当たらない」し連警警部の反応は職権乱用と考え、同OABの人権委員会に訴えるよう指導した。
 連警は1日の内に掃除婦がゴミ箱から拾って警部に差し出したボンボンの包み紙を貼り付けた調書をお蔵入りさせたというが、その一方で、連警本部での仕事をやめさせた上、派遣会社にも正当な理由で解雇するよう進言している。
 掃除婦自身は弁護士を雇って係争するか否かを決めかねているが、同州OABは人権委員会への訴えがあり次第、同件について審理する意向でいる。(6日付フォーリャ紙サイトより)