ラヴァ・ジャット作戦で受けたダメージから、建設大手のカマルゴ・コレア社が、同社傘が経営する靴やスポーツ用品のアウパルガタスの株の一部売却を検討中と6日付伯字紙が報じている。
建設大手として知られるカマルゴ・コレアは、ブラジルでも有数の多角経営企業で、電力会社のCPFLエネルジアの共同経営者でもある。アウパルガタスは、世界的にも知られるサンダルのアバイアナスやスポーツシューズのライニャ、高級衣類のオスクレンなどの人気ブランドを抱えており、日本のミズノの製品の販売権も持っている。
カマルゴ・コレアは投資家向けに声明を出し、アウパルガタスに興味がないかを伺いはじめている。同社では「関心がある企業があれば、現状の経営比率の変更を含めて交渉を行う」意向だ。
カマルゴ・コレアはラヴァ・ジャットの汚職関与で7億レアル相当の罰金を抱えている。09年発覚の汚職事件「カステロ・デ・アレイア作戦」でも関与が疑われた。
同社では、同グループの成長株で、世界的なセメント産業大手のインテル・セメントの株式の一部売却も検討している。