6日、2018年のロシアW杯予選開幕を2日後に控え、ブラジル代表(セレソン)メンバーは敵地チリの首都サンチアゴに集合し、全体練習を行った。
出場停止のネイマールの代役にはバイエルン・ミュンヘンで好調のダグラス・コスタが入り、チェルシーのオスカル、ウィリアンと共に中盤を形成する。FWにはフッキが入ると思われるが、最前線に張るのではなく流動的に動き、いわゆる〃偽9番〃の戦術を採るのではないかとブラジルメディアは報じている。
追加召集のカカ、D・アウベス、リカルド・オリヴェイラなどのベテラン選手には、経験を活かし、チームに精神的な落ち着きを与える事が期待されている。
06年ドイツ大会、10年南ア大会の予選にも出場し、W杯予選で10得点を挙げている、オーランド・シティのカカは、「代役召集だという事は重要ではない。現在のメジャー・リーグ(MLS)でのプレーぶり、試合に出ていない時の振る舞い、全てを考慮してドゥンガ監督は私を選んだものと理解している」とし、W杯予選経験の乏しい攻撃陣に落ち着きを与えている。
35歳でチーム最年長、8年ぶりの召集となったサントスFCのリカルド・オリヴェイラは「控えに甘んじるために来たわけではない。監督は私の能力をもう良く分かっているはず。チームとしても個人としても準備は出来ている」と語った。同じサントスFCの中盤、ルーカス・リマとの同時起用が効果的か。
対するチリは、チームの主軸、FWのアレクシス・サンチェスとMFのアルトゥール・ヴィダルが、移動の疲れも考慮してこの日のトレーニングを免除された。ブラジルを相手にした試合では15年間勝っていないチリだが、今回の会場は15年前の勝利と同じサンチアゴの国立競技場。3カ月前に南米王者に輝いたばかりのチリは、ゲンの良いスタジアムで、気合充分でブラジルを迎え撃つ。(規)
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