6日朝、パラナ州ロンドリーナ市で発生した州立刑務所内での囚人の暴動は、7日昼前にやっと終了したと7日付伯字紙サイトが報じた。
暴徒達は他の囚人らを人質にとり、暴行したりナイフで脅したりした。同州保安・刑務所運営局の刑罰執行課(Depen)によると、屋根から投げ落とされた人質1人と人質になるのを恐れて塀から身を投げた囚人2人が同市の大学病院に運ばれた。3人の内2人は腰椎を骨折したが、命に別状は無く、意識もしっかりしている。3人目は頭部に外傷を負い、人工呼吸器につながれ、鎮静剤を打たれている。
Depenによると、暴動は6日の午前11時15分頃始まり、7日の午前10時半に鎮圧された。屋根に登って暴れていた受刑者の一部が7日早朝に屋根から降り始めたため、警察との交渉が急速に進展した。
同州政府は、人質の正確な人数や暴徒達の要求を発表していない。また7日未明、3人の囚人が脱獄したが、再逮捕されたのは1人だけだ。
暴動が発生した州立刑務所第2棟は、30の房に分けられており、収容能力928人分のところに、1140人が収容されていた。暴動発生当時、棟内には刑務所職員や警察官は1人もいなかったという。
6日と7日に囚人との交渉を試みたのは、Depenのディレクター、ルイス・アルベルト・カルタッショ・モウラ氏と、カツジョウ・ナカドマリ裁判官で、7日朝には、暴徒達の要求に従って食物と水が提供されたが、電気は切られたままだった。Depenは7日午後、施設に生じた損傷の程度を調査した。