9月23日に始まった春が平年以上に暑いと感じている人も多いが、それに続く夏は、平均気温を4度上回る可能性もある猛暑となるとの予想が出ている。
7日付G1サイトなどによると、リオやピアウイ、トカンチンスといった従来から気温が高い州では最高気温が連日40度を超える機会が増え、干ばつや大雨も激しくなる可能性が強いという。
この夏が猛暑になるとの予想は、赤道付近の太平洋の海水温が上がるエルニーニョが近年で最も強いものとなる可能性や地球温暖化、都市部で報告される事が増えた島状の気温上昇などの諸要因をかんがみたものだ。
人類の諸活動に起因する地球温暖化は、気温上昇や海面水位の上昇を招き、農業生産その他の部門にも多大な影響を及ぼす。世界全体の平均気温は既に0・8度上がっているとも言われている。
そこに拍車をかけるのが〃スーパー・エルニーニョ〃だ。エルニーニョは地域によって大雨や干ばつをもたらすが、今回のエルニーニョは65年間で4本の指に入る程強力になると予想され、怪物とも表現されている。最も活性化するのは11月から来年1月にかけてだが、リオ市のこの冬の平均気温が30度を超えたのもエルニーニョの影響とされている。
地域毎に見ると、アマゾン流域の一部では雨が減り、北東伯も平年以下の降水量となるようだ。南伯では逆に、風や雹を伴う大雨に見舞われる機会が増える見込みだ。南東伯は気温上昇は確かだが、9月同様に降水量が増える保証はない。
リオ市では様々な部署を統括したオペレーションセンターを設け、緊急対応用の病室増設や、啓蒙キャンペーン実施などの検討を始めた。
最高気温が36度を超え、最低気温も21度以上という日が3日以上続くと、体温調整が追いつかず、心臓疾患や脳の血管障害などを起こす可能性も高まるという。
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