8月13日夜、サンパウロ市西隣のオザスコ、バルエリ両市で短期間に複数の場所で発生した連続虐殺事件で、特別捜査班が8日、軍警5人と市警備隊員1人を逮捕したと8日付伯字サイトが報じた。
合わせて19人が犠牲になったこの事件では1人の軍警が8月下旬に逮捕されている。6人の逮捕者はサンパウロ市トレメンベ地区の軍警ロマン・ゴメス刑務所に転送される。
容疑者達は所有していた携帯電話の電波を解析したことで、各自の主張するアリバイがくずれて逮捕された。
特別捜査班は18人の軍警、4人のバルエリ市警、1人の警備員がこの犯罪に関わったとしている。攻撃に直接参加した警官ら6人の他、12人の軍警が犯行時に邪魔が入らぬよう現場を見張るなど、間接的に関与した可能性がある。
「7人の軍警が関与しているという結論に達した。警官は法を遵守する事で模範になるべき立場であるのに、これは由々しき問題だ。サンパウロ州内の警官は10万人もおり、不適切な振る舞いをする者も何人か出てくるが、犯罪行為の責任は重い。厳しく罰を受ける」とジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事は語った。
目撃者や防犯カメラの記録によると、武装集団は移動するために車を使用しており、現場、現場で居合わせた民間人に犯罪歴を尋ね、その後発砲した。関係者によると、同じ車が複数の現場で目撃されている。