8日、チリの首都サンチアゴで行われた、18年ロシアW杯南米地区予選開幕戦で、ブラジル代表はチリに0対2の敗北を喫した。チリ相手の敗戦は15年ぶり、W杯予選開幕戦の黒星は史上初と手痛い結果となったと9日付伯字紙が報じた。
大黒柱ネイマールを欠くブラジルは先発に前回大会経験者8人を並べた布陣でスタート、中盤右に陣取ったチェルシーのウィリアンが好機を演出するも、同じくチェルシー、中盤中央のオスカルが再三のパスミスで好機を逸し、ブレーキとなった。
0対0の膠着状態で迎えた後半26分、セットプレーからヴァルガスに先制を許すと、ドゥンガ監督は30分にオリヴェイラ、37分にルーカス・リマと好調のサントスFCのユニットを投入し挽回を図ったが、逆に終了間際の44分、チリのエース、アーセナルのアレクシス・サンチェスに追加点を奪われ、突き放された。
事前の報道は「15年負けなし」のデータにすがる論調が多かったが、直前のコパ・アメリカ優勝の証の金バッジを胸につけて戦うチリに、今はどちらが格上かを見せ付けられる格好となった。
翌9日の各紙、サイトは「早くも予選突破に暗雲」「予選開幕戦チリに屈服」「『ボクサーの如く戦え』と語ったドゥンガだったが、選手達はまんまと『ノックアウト』された」といった過激な表現がならんだ。
ブラジル代表がこのショックを、13日にフォルタレーザで開催される対ベネズエラ戦までに払拭できるかも懸念事項だ。
17年10月まで、2年に渡る道のりとなる18年ロシアW杯南米地区予選の開幕戦では、アルゼンチンがホームでエクアドルに敗れるという波乱も起きた。ブラジル以外の結果は以下の通り。アルゼンチン0―2エクアドル、ボリビア0―2ウルグアイ、コロンビア2―0ペルー、ベネズエラ0―1パラグアイ。
13日に行われる予選第2戦は、パラグアイ対アルゼンチン、ブラジル対ベネズエラ、エクアドル対ボリビア、ペルー対チリ、ウルグアイ対コロンビアの組合せとなる。
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