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国民の6割が医療に不満=SUSの評価は2割が0点

 国民の6割はブラジルの保健医療体勢を10点満点で4点以下の「悪い・最悪」と評価している事が、連邦医師審議会(CFM)の依頼によるダッタフォーリャの調査で分かったと13日付フォーリャ紙が報じた。
 医療全般では24%が0点、20%が5点をつけ、統一医療保険システム(SUS)では18%が0点、19%が5点をつけた。両項目とも、女性、南東部在住、高学歴者、民間保険の加入者ほど点が辛かった。SUS利用者の割合は前年の89%から83%に減り、83%は民間保険不加入だ。最もよく利用されているのは保健所での対応や診察で、36%は対応の悪さ、19%は医師不足に不満を感じていた。
 カルロス・ヴィタルCMF会長は、限られた資金で効果的な医療体制を築く鍵は経営と事務体制の改善だと述べた。
 保健省は、あらゆる医療機関への投資を強力に推し進める意向で、10年の初期医療部門への投資額は97億レアルだったが、14年は200億レアルに増額された。
 過去3年間で57億レアルを投じたファルマシア・ポプラル(FP)では、112種の医薬品を最大9割引きで提供している。今年のFPの予算は28億レアルだ。
 「SUSの導入により予防接種率はほぼ90%を維持しているし、総計41億回の外来診療、総計14億回の医師の診療、1140万件の入院措置も行っている」と保健省は声明を出した。

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