大耳小耳 2015年10月15日 ブラジル日系文学会の中田みちよ会長によると、松井太郎さんの小説『うつろ舟』は最初、白紙に升目を書いて原稿用紙とし、そこに文章を手書きして、コピー配布していたという。その後、本紙でも04年に6面小説欄で紹介され、日本の文学研究者にも注目されるようになって10年に京都の松籟社から出版された。いわば、祖国に〃凱旋〃した後、今度はポルトガル語版が出版されて養国にも錦を飾ることに。二世の同化を描いた作品だけに、一般社会で、どう読まれるのか気になるところか。 2015-10-15 Nikkey Shimbun