コリンチャンスがいよいよ独走態勢に入った。17、18日に行われたブラジル全国選手権第31節で、コリンチャンスはアウェイのアトレチコ・パラナエンセ戦に4―1で大勝、その直後に行われた試合で2位のアトレチコ・ミネイロがエスポルチに1―4で敗れたため、両者の勝ち点差は8に開いた。
最近数試合と同様、左右のレギュラーSBを怪我で欠くコリンチャンスだったが、この日はキックオフの瞬間から、流れるようなパスワークで試合を支配した。
先制点は開始早々の前半16分、CKにセレソンのCBジウがあわせてボールのコースが変わり、フリーだった同じくセレソンのレナトが落ち着いて流し込んだ。
29分にも、レナトのアシストから過去5試合音なしだったCFのラヴが決めて追加点。終了間際にもセレソンのエリーアスとのパス交換から、レナトがこの日2点目、チームでは3点目のゴールを記録した。
後半11分には必死の反撃にでるアトレチコ・パラナエンセに1点を返されたが、直後の17分のセットプレーでラヴが2点目、チーム4点目を決めて突き放した。
終盤、監督のチッチは主力レナト、エリーアスらを、次節を見据えて温存させるなど、余裕の采配でそのまま逃げ切った。
監督のチッチ、セレソンMFのエリーアスは試合後のインタビューで、口を揃えて「一戦一戦、気を抜かずに戦っていくだけ、『もう優勝した』と勘違いするのはまだ早い」と口を揃えた。
自らの試合終了から2時間半後、2位のアトレチコ・ミネイロが敗れたため、両者の勝ち点差は8。アウェイでの直接対決を残しているものの、逆転の可能性は非常に低くなった。
同日行われたその他の試合では、得点ランキング1位を快走するサントスFCのリカルド・オリヴェイラが地元でのゴイアス戦で2得点し、19ゴールまで伸ばした。22日に発表される、11月のW杯予選のセレソン召集に期待の持てる結果となった。 (規)