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アルゼンチン大統領選=現与党派のシオリ氏優勢=1次投票での課題は?

 25日に行われるアルゼンチンの大統領選は、クリスチーナ大統領(勝利のための前進・FV)の後継者でブエノスアイレス州知事のダニエル・シオリ氏(正義党・PJ)が優勢だが、1次投票で当選を決めるにはいくつかの課題があると18日付エスタード紙が報じている。
 8月9日の予備選で、大統領候補はシオリ氏、保守系の企業家のマウリシオ・マクリ氏(共和提案・RP)、クリスチーナ政権元官房長官のセルヒオ・マッサ氏(刷新前線・RF)の3氏に絞られた。予備選での3氏の得票率はそれぞれ38・41%、30・07%、20・63%で、この数字は直近の世論調査でもほとんど動いていない。
 だが、同氏が1次投票で当選を確定させるためには、総得票率で40%以上、2位の候補者に10%ポイント以上の差をつけることが必要だ。
 最大の課題は、同時に行われるブエノスアイレス州知事選に同氏の後継者として出馬しているアニバル・フェルナンデス氏(FV)の存在だ。同氏は現政権の官房長官でFVのナンバー2だが、麻薬汚職疑惑や保健資金の横流しなどへの関与が疑われており、国民には不人気だ。シオリ氏は、同氏のせいでお膝元かつ大票田の同州で票を失うことを懸念している。