ホーム | 日系社会ニュース | 玉栄大介くんに戴冠、日本へ=全伯珠算、185人が腕前競う

玉栄大介くんに戴冠、日本へ=全伯珠算、185人が腕前競う

浜崎校長と玉栄くん

浜崎校長と玉栄くん

 ブラジル珠算連盟(斉藤良美会長)による『第57回全伯珠算選手権大会』が4日、サンパウロ天理会館ホールで開催された。185人の選手がそろばんの腕を競い、最もレベルの高い段位クラスでは、平成学院の玉栄大介くん(15、三世)が優勝。同学院の浜崎みゆき校長とともに6日来社し、喜びを語った。
 玉栄くんは5歳でそろばんを始め、毎年大会に出場しては順位を上げてきた。今回の優勝について「最初は、去年の優勝者の姿が気になって調子が出なかった。浜崎校長の『自分の問題だけに集中しなさい』という助言があって力を出し切れた」という。
 平成学院は元々、浜崎校長が15歳で始めたそろばん教室が前身だという。校長自身も18歳の時に優勝を経験した。「一番になったら日本行きのチケットを出すと約束したが、まさか本当にブラジル一位になるなんて」と、喜びを隠し切れない。
 日本行きを決めた玉栄くんは、来年7月の国際珠算競技大会に出場する予定。「自分よりもレベルの高い選手ばかりが出場する大会。優勝は無理かもしれないがその経験を糧にしたい」と言い、「必ず最高位の十段に昇格し、毎年ブラジル一位の座を保持し続けたい」と意欲を燃やした。