20日、サンパウロ市東部イタケラで、軍警軍曹のシャルレ・オタガ容疑者(41)が窃盗犯を拷問した容疑で逮捕された。窃盗犯はおもちゃの銃を持って靴屋に入って盗みを働き、オタガ容疑者をリーダーとする軍警3人につかまったが、軍警らは、窃盗犯の首や背中、性器に電気ショックを与えた上、ナイフを胸に突きつけて「殺すぞ」と脅したという。窃盗犯と軍曹が逮捕されたイタケラ署前には軍曹逮捕に抗議する軍警やその家族、果ては市警や軍警とつながりのある議員までつめかけ、署長は警護付で署を出る必要が生じた。軍曹は取調に対し、性器に与えた傷に関する証言を翻したとされるが、警官による偽証や状況改ざんなどの不祥事が続いている。
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20日午後5時半頃、CPTM11号線で電気系統の故障があり、電車が止まった。故障場所はコリンチャンス・イタケラ駅とアルトゥール・アルヴィン駅の間で、この停車にしびれを切らした帰宅のラッシュアワーの乗客の中からは、線路上を歩いて帰ろうとする人が相次ぎ、復旧に時間を要した。同線は午後6時に運転を再開したが、午後9時を過ぎても減速したままだった。こうした問題が日常茶飯事なのは頭が痛いところだ。
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20日、チリで開催中のサッカーU17W杯で、ブラジルセレソンはイングランド代表に1―0で勝利した。現在Bグループで1勝1敗で、23日のギニア戦次第で決勝トーナメント進出が決まる。南米予選で優勝し、優勝候補にも数えられていたセレソンだったが、初戦で伏兵・韓国に0―1で敗れ、一転して状況が苦しくなっていた。