TCUが分割清算を拒否=政府の赤字700億レ超に
【既報関連】連邦会計検査院(TCU)が22日、連邦政府が14年に行った粉飾会計の分割清算を認めない方針を明らかにしたと23日付伯字紙が報じた。
TCUがいう粉飾会計は、基礎的財政収支(以下、基礎的収支)を適正に見せるために公的銀行への支払いを遅らせるもので、14年は社会経済開発銀行(BNDES)などが計400億レアルを肩代わりしていた。
ジョアキン・レヴィ財相はこの金額を複数回で支払う事を希望し、総弁護庁も交えてTCUとの交渉を行っていたが、TCUが分割清算を拒否したため、今年の基礎的収支は700~760億レの赤字となる事がほぼ確定した。基礎的収支は当初、国内総生産(GDP)の1・1%(553億レ)の黒字を目標としていたが、景気後退に伴う税収減などを受けて、黒字目標は7月にGDPの0・15%(58億レ)に下方修正された。
ところが、財政調整のための法案審議の遅れなどもあり、今年は2年連続の基礎的財政収支の赤字が必至だ。
14年の粉飾会計は、連邦貯蓄銀行が労働者党(PT)政権の看板政策の生活扶助(ボウサ・ファミリア)なども含む経費の支払いを肩代わりしていた、BNDESが融資した資金が国庫から払われないなどで400億レに上った。TCUの検察官によれば、今年の公的銀行への支払いの遅れは既に昨年分を上回っているとされ、早期清算が求められていた。
TCUの分割清算拒否で基礎的収支赤字額がGDPの1%相当になるのが不可避となったため、レヴィ財相は22日夜、両院合同予算委員会委員長のロゼ・デ・フレイタス上議と16年の予算案の報告官を務めるウゴ・レアル下議と会談の時を持った。連邦政府は基礎的収支の大型赤字が市場にもたらす悪影響を懸念し、来年の基礎的収支の黒字目標をGDPの0・7%に据え置く意向だ。