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歳末商戦の効果は現れず=失業率横ばいで昨年比悪化

 地理統計院は22日、8カ月連続で上昇していたサンパウロ市、リオ、ベロ・オリゾンテ、ポルト・アレグレ、レシフェ、サルバドールの6大都市圏の平均失業率が、9月は7・6%で横ばいだったと発表したと23日付伯字各紙が報じた。
 専門家は失業率上昇の小休止を喜べない。この時期は歳末商戦に向け、臨時雇用が増える時期だからだ。インフレ調整込みの平均所得も1カ月で0・8%減少した。
 分野別で一番就業者数の多いサービス業も、2カ月連続の雇用減となった。この1年間、工業界では14万9千人、サービス業でも14万8千人が失職した。6大都市圏全体では、新たに求職し始めた人が67万人いる上に42万人が失職し、185万3千人が失業状態にいる。
 経済調査会社LCAは今年の平均失業率は、昨年の4・8%より2%ポイント増の6・8%、来年はさらに悪く8・4%と見込んでいる。
 今年の労働市場は所得減少、失職者増加、求職者の増加が特徴だ。稼ぎ手の失業や所得減少、インフレ、増税などで主婦なども求職し始めて、失業率を押し上げている。