ブラジル中西部ゴイアニア州アパレシーダ・デ・ゴイアニア市の複合刑務所から、44歳の囚人が高齢者女性のマスクを被って変装して脱獄しようとしたが失敗した。
この囚人は以前にも2回脱獄を試みていた。
25日に捕まった原因は、職員が〃老女〃の歩き方が怪しいと見抜いたからだ。市警によると、マスクの値段は5千レアル相当との事。
「あの囚人は10年以上ここにいて、過去にも2度、脱獄を試みた。1度は壁を飛び越えようとさえしたが、今回のマスクを使ったやり方はもっと意表をついている」とレアンドロ・エゼキエル地域局長は述べた。
同局長によれば、この囚人は3回も脱獄を試みたため、刑務所内の警備が一番厳重な場所に移されるという。刑務所運営管理局(SEAP)は、犯人がどうやってマスクを手に入れたのかを調査している。「毎週日曜日は囚人のための食料の持ち込みだけが許されている。我々はいつ、どうやって囚人がマスクを手に入れたかを調べる」と同局長は語った。脱獄未遂が起きた日は、約2千人の女性が刑務所を訪れていた。
容疑者は25日、訪問者達が刑務所から退場するのに紛れ込んで脱獄を試みた。彼は女性用の服を着、シリコン製のマスクを被って変装した上で大勢の女性の中に紛れようとしたが、歩き方が高齢女性としては不自然だったため、警備員に気づかれて、捕まった。
シリコン製のマスクには、人間の皮膚に似せるための白髪のかつら、肌のしみ、しわ、いぼさえもついていた。(26日付G1サイト、フォトス・プブリカスより)