サンパウロ州検察局(MPE)は22日、サンパウロ市に対し、18日の日曜日にパウリスタ大通り(パ大通り)の車両の通行を封鎖した件で約5万レアルの罰金を科したと24日付エスタード紙が報じた。
フェルナンド・ハダジサンパウロ市政は、これはサンパウロ市民に余暇の機会を提供する公共政策の一環であるとして、今後とも毎週日曜日のパ大通り歩行者天国化を続ける意向だが、MPEは今後、封鎖1回につき毎回5万レアルを徴収すると発表した。
担当検事は、サンパウロ市の決定は07年に制定された対応改善制約書の「パ大通りをイベント使用で封鎖するのは年3回まで」という規定に反していると説明。同規定での罰金は3万レアルだったが、インフレ調整すると5万レアルになるという。
サンパウロ市は22日に、15日以内に罰金を全額払うようにと通知された。罰金は州の公共施設修繕基金に入り、自然劣化した芸術品や歴史施設の補修費用に当てられる。
25日も午後1時~5時までパ大通りは封鎖された。サンパウロ市側はMPEの非難は大げさだと批判した。また、市民に余暇の場を提供する政策はTACの規定の適用外とし、「連邦政府の事業体は、恒久的か一時的かに関わらず、事前に定めた場所と時間で、エンジン搭載の乗り物の流れを規制する権限を有す」と定めた国家輸送規定23条を挙げ、反論した。
パ大通りの住民やテナントオーナーの団体、パウリスタ・ビバは、サンパウロ市の決定には反対で、MPEの考えを支持しているが、サンパウロ総合大学(US)の建築家や都市工学者の団体であるオブセルヴァSPはサンパウロ市の決定を支持している。