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FIFAに改革の風吹かず=ジーコの挑戦終焉を迎える

 FIFA会長選出馬に意欲を見せていたジーコだったが、その挑戦が終焉を迎えた。ブラジル時間の10月26日午後9時までに、立候補の条件だった5カ国の異なるサッカー協会からの推薦状を取りつけることが出来なかったためだ。
 「前日の日曜(25)までは6協会からの推薦が取れると思っていたが、職務停止処分のプラティニ氏の代わりにUEFAからインティファーノ事務総長が出馬したことが全ての計画を狂わせた」とジーコは自身のフェイスブックページ、Zico FIFAで語った。
 6月に現FIFA会長のジョゼフ・ブラッター氏が辞職を表明して以来、立候補を宣言したジーコは、最初に自らが選手、監督として活躍した日本やトルコ、インドに支援を求めた。
 それらの国々との交渉が不調に終わると、アンゴラ、モザンビークなどのポルトガル語圏の国々へと向かった。小国ではあったが、エリトリアとも交渉を行った。26日夜の時点で、ジーコはアフリカの3カ国から支持表明のeメールを得ていたが、残り二つが足らなかった。
 7月にジーコと会談したブラジルサッカー連盟(CBF)は、「4カ国の支持が得られたら、5カ国目として支持する」と表明していたが、ジーコが常にCBFに批判的だったこともあり、デル・ネロ会長は支持に前向きではなかった。
 ジーコはフェイスブックページの中で「FIFA会長選の仕組みは本当に、改革の妨げになっている。立候補者の名前を見るだけで、彼らが改革を成し遂げる事は困難だという事が分かる」と語った。(27日付フォーリャ紙などより)