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銀行スト 19州で終結=インフレ率と同率の上昇率
21日間のストの末、サンパウロ州を含む19州の銀行職員はストを停止し、27日より業務に戻ると27日付伯字紙が報じた。
これらの州の組合総会では、直近12カ月間のインフレ率9・88%を0・12%ポイント上回る、10%の賃上げで合意が成立。食費補助は14%増額される。
サンパウロ州では、ブラジル銀行(BB)、連邦貯蓄銀行(CAIXA)、民間銀行の職員計6千人が、各組合毎に総会を開いた。
スト終結はサンパウロ州の他、リオ、ミナス、パラナ、南大河、南麻州などで、麻州などでは銀行員が銀行側の譲歩案を良しとせず、ストが続いている。
合意した提案は銀行側が4度目に出したものだ。全国銀行連盟(Fenaban)の最初の提案は、最低給2500レアル保障と5・5%賃上げというものだった。
「経済が低迷中の賃上げは重要な意味を持つ。利益の源泉の貸付額が増えていないから銀行側には試練だ」と、ブラデスコ総裁のルイス・タブーコ氏は語った。
インフレ率を0・11%P上回る調整は6年間で最低だ。10年には実質3・08%の調整がなされた。賃金、食費の調整率は民間銀行も同じだが、従業員への利益還元金分配率(PLR)は各行毎の交渉となる。