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28日、勝利を決めた瞬間のセレソンU―17(Rafael Ribeiro/CBF)
28日、勝利を決めた瞬間のセレソンU―17(Rafael Ribeiro/CBF)

U―17サッカーW杯=セレソンが準々決勝に進出=ニュージーランドに苦しむも

 28日、現在チリで開催中のサッカーのU―17(17歳以下)のワールドカップの決勝トーナメント第1戦で、ニュージーランドと対戦したブラジル代表(セレソン)は、苦しみながらも試合終了間際に突き放して1―0で勝利し、準々決勝進出を決めた。
 南米予選を1位で通過し、今大会の優勝候補にもあげられているセレソンだが、その道程はなかなか容易ではなかった。グループ・リーグの初戦では、〃韓国のメッシ〃の異名を取るイ・スンウ擁する韓国に0―1で敗れる波乱のスタートとなった。
 続くイングランド、ギニア戦で勝利をものにしたため、決勝トーナメントには進んだものの、韓国につぐ予選B組2位での通過となった。
 この日の相手のニュージーランドはF組2位。グループ・リーグではフランスに1―6で大敗したチームで、相手としては強いとは決していえない印象があった。
 この試合でセレソンは序盤から積極的に攻めたが、相手ディフェンスの攻守や拙攻でなかなか得点につながらない。この試合からセレソンは、故障でグループ・リーグを欠場していたゲームメーカーのエヴァンデル(ボタフォゴ)が復帰し、攻撃に厚みを増したはずだったが、彼自身にとって久々の試合ということもあったのか、リズムをつかめない状態のまま、試合が進んだ。
 両チームとも無得点のまま終盤を迎え、このままPK戦かと思われた後半ロスタイムの49分、セレソンはようやくチャンスをつかんだ。この日、度々シュート・チャンスを逃していたセンター・フォワードのルイス・エンリケ(ボタフォゴ)が、ペナルティ・エリア内でファウルで倒され、ペナルティ・キックのチャンスを得たのだ。
 ルイス・エンリケはこのチャンスを無駄にせず、ゴール右隅へのシュートを無難に決め、試合はそのまま終了。勝ち方は劇的ではあったが、大いに課題を残した苦い試合でもあった。
 セレソンU―17の準々決勝での相手はナイジェリアに決まった。ナイジェリアのこの年齢層のチームは毎度非常に強く、過去に同大会最多の4度の優勝を飾っている強豪だ。今大会でも身体能力がずば抜けており、グループ・リーグでチリに5―1、決勝トーナメント第1戦でもオーストラリアに6―0で圧勝するなど、攻撃力に強みを持つ。12年ぶり4度目の優勝を狙いたいセレソンとしてはひとつの大きな関門となりそうだ。
 準々決勝は11月1日に行われる。(29日付グローボエスポルテなどより)