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29日にリオで行われたクーニャ議長に対するデモ(下記記事参照)(Vladimir Plantonow/Agência Brasil)
29日にリオで行われたクーニャ議長に対するデモ(下記記事参照)(Vladimir Plantonow/Agência Brasil)

クーニャに女性たちも反抗=妊娠中絶法案へ怒りの行進

 28日夕方、リオ市中央部で、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)草案の妊娠中絶を困難にする法案に対するデモが起き、同議長への非難の声が飛び交った。29日付伯字紙サイトなどが報じている。
 現在、秘密口座の存在やラヴァ・ジャット作戦での汚職関与が疑われ、議員罷免を叫ぶ動きもある同議長だが、今回のデモの主題は、同議長が進め、下院の憲政委員会が承認した妊娠中絶に関する法案「5059/13」に対するものだ。
 同法案では、強姦被害者は、警察に赴いて性的暴力を受けたことを明らかにすると共に、加害者特定のための情報や証拠の収集に協力することが求められる。中絶用の薬や道具、方法についての宣伝や売買、受け渡しも実刑判決の対象となる。
 デモ行進は午後6時頃から行われ、至るところで「クーニャ、女の敵」「辞任しろ」などの横断幕が見られた。この行進でリオ・ブランコ大通りは約25分間、自動車が通れなくなった。デモに参加した約1千人の大半は女性で、赤ちゃんを抱えた母親たちが列をなして歩く姿も見られた。
 今回のデモには、13年6月の全国的なマニフェスタソンで、ブラック・ブロックスを率いた疑いで逮捕された活動家の〃シニーニョ〃ことエリザ・クアドロス・ピント・サンジさんも参加して話題を呼んだ。