秋篠宮殿下がブラジリアを訪問された5日、連帯(ソリダリエダーデ)下院リーダーのフェルナンド・フランシッシーニ下議が同殿下に、「我々はジウマ大統領の罷免を望んでいる」と大書した紙を指し示すというハプニングが起きた。
日伯修好通商航海条約締結120周年の公式行事としてブラジリアを訪問された秋篠宮殿下ご夫妻は5日朝、ロドリゴ・ロレンベルギ連邦直轄区知事夫妻から歓待を受けた後、飯星ワルテル、西森ルイス弘志両下議と共に下院を訪問された。
下院到着は午前8時55分頃で、エドゥアルド・クーニャ下院議長に迎えられたご夫妻は、9時50分から修好120周年を祝う記念式典に出席。秋篠宮殿下と和服姿の紀子さまはお揃いで、クーニャ議長の隣にご着席された。同式典には先の両下議の他、大田慶子、ウイリアン・ウー両下議も出席した。
同式典では秋篠宮殿下もご挨拶をされたが、式典のために下院をご訪問中の殿下が廊下を歩いておられる時にその歩みを止めたのが、フランシッシーニ下議だ。同下議は「我々はジウマ・ロウセフ大統領の罷免を望んでいます。我々はブラジルが日本同様に尊敬される国となる事を求めています」と英語で書いた紙を差し出し、ジウマ大統領への抗議の意を示した。
議会前には大統領罷免を求めるグループが泊まりこんでいたため、両殿下は少なくとも2度、大統領への抗議行動に直面された事になる。
両殿下は同日午後、日本国大使館主催の歓迎式典に出席され、日系議員と歓談の時を持たれた。