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関係者が集合した会見の様子
関係者が集合した会見の様子

120周年=BEGINが緊急発表=セルタネージョ大物とコラボ=「涙そうそう」ポ語CDに

 沖縄出身で日本の人気三人組バンド『BEGIN』が当地の人気セルタネージョデュオ(二人組)『シットンジーニョ&ショロロ』と共演し、記念CDを発売することが、サンパウロ市内ホテルで4日に行なわれた記者会見で発表された。BEGINは7、8日に行われる「沖縄祭り」に出演するために、3日から来伯していた。
 同プロジェクトは、ブラジル音楽評論家の坂尾英矩氏の発案によるもの。2度目の来伯だった13年に初対面し、ブラジル側のプロデューサーを通し進展していた。
 同デュオの代表曲「エヴィデンシャス」をBEGINが日本語で、「涙そうそう」を同デュオがポルトガル語で歌ったものがCDに収録される。発売日等は未定。
 突然の発表になった日伯共演に対し、ボーカル比嘉栄昇さんは「外交120周年のお祝いに少しでも関われることは光栄」と話した。
 坂尾氏は「これまで国を越えた共演はいくつも行われてきたが、今回は特別。言葉は違えど、この二組なら、お互いの持ち歌の魅力を最大限伝えることができると思う。大変なプロジェクトに関われて幸せだ」とコメントを寄せている。
 BEGINのフェイスブックによれば翌日にはレコーディングを開始。TV番組(グローボ局)の収録で早くも初共演を果たしたようだ。
 またBEGIN出演の沖縄祭りの詳細は次の通り。沖縄県人会ヴィラ・カロン支部主催で7、8日両日午前11時から(公演はそれぞれ、午後8時、午後7時から)、同支部前サッカー場(Praca Haroldo Daltro, 297)で開催。入場無料。問い合わせは同支部まで(11・2296・1120)。

 

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 「シットンジーニョ&ショロロ」はパラナ州出身で、当地では超有名な二人組だ。坂尾英矩さんは「ブラジルというと日本人の音楽家は、リオやバイーアばか り注目するけど、サンパウロやパラナのセルタネージョには目が向かない」と語り、今回のコラボの貴重さを強調。「フランク・シナトラもトム・ジョビンとコ ラボしたが〃話題〃以上の作品では無かった。今回はこれだけでは終わらないプロジェクトになるよ」。60年以上に渡って多様な音楽家と交流、日伯両国の音 楽に親しんできた同氏ゆえに、その言葉には重みがある。発売の際には、ぜひ一枚買ってはどうか。