ブラジル世論調査・統計機関(Ibope)が10月17~21日に140市2002人を対象に行った調査によると、労働者党(PT)は好きではないという人が38%いたと8日付エスタード紙が報じた。
同機関が「あなたが一番好きではない政党は」と質問したのは初めてで、その答えはPT38%、民主社会党(PSDB)8%、民主運動党(PMDB)6%、その他11%、全政党が好き24%となっている。
これに対し、好きな政党は、PTが12%で、PSDB、PMDBが各10%、その他18%、好きな政党なしは45%となっている。
昨年10月の大統領選決選投票前はPTを非常に好き/好きという人が31%いたが、この数字は23%に減った。また、昨年は46%だった非常に嫌い/嫌いは70%に増えた。
PTを好む人の割合は13年4月の36%が最高で、同年6月の抗議行動後は22%に降下。14年の大統領選には勝ったものの、経済状況の悪化や政治的な混乱などもあり、PT支持率は12%に落ちている。
一方、過去4回の選挙でPT候補と決選投票を争ったPSDBも支持率は低下しており、昨年10月は36%だった非常に好き/好きが31%に減る一方、非常に嫌い/嫌いは45%から50%に増えた。
PTが好きでない人が最も多かった地域は南部の46%で、全国平均を8%ポイント上回った。PTが好きでない人は大卒以上では50%に達したが、4年生までの学歴の人の間では28%だった。収入が最賃五つ以上でPTを嫌う人は46%だが、1最賃以下では28%。16~24歳でPTを嫌った人は43%いたが、55歳以上では33%だった。