「文協図書館の利用者が少なくて悩んでいる」。先日会った文協図書委員の江口久枝さんはそう打ち明けた。
決して本の需要が少ないわけではない。8日の文協古本市は400人の人出で賑わった。古本市に出るのは、図書館に寄付された本の中で重複したもの。年2回の古本市を待たずとも、図書館で同じ本が読めるのだ。
図書館には6万冊の蔵書があり、日系の歴史を伝える移民資料も網羅されている。借りるには文協会員として会費を払う必要があるが、館内で読むだけなら会員になる必要はない。
一般の会費とは別に、図書館会員として特別に安い会費にしたらどうだろう。文協ビルの入り口に図書館の表示物もあった方がいい。運営に年間7万レアル以上かかるのに利用者が少ないとは、「宝の持ち腐れ」ではないか。(将)