本家セレソンがサッカーのワールドカップ南米予選のアルゼンチン戦を翌日に控えた11日、ペルナンブッコ州レシフェで、五輪代表を見越したU23(23歳以下)のセレソンがアメリカのU23代表との親善試合を行い、2―1で勝利を飾った。
10月に行った親善試合でも五輪セレソンは大勝しているが、そのときの相手は、FIFA(国際サッカー連盟)のランキングが割りと低いドミニカやハイチだった。今回の相手は、本代表が過去2回のW杯で16強入りしているアメリカと、相手に不足はなかった。
この日のセレソンは序盤から有利に試合を進めていたが、スコアが動いたのは前半42分、ボランチのルーカス・シウヴァ(マルセイユ)が前方に流した長いパスに、ガブリエル(サントス)が走って追いつき、ペナルティ・エリアまで独走。相手キーパーをかわして先取点を決めた。
後半開始早々も、ルーカス・シウヴァからのパスを受けたルアン(グレミオ)が、ペナルティ・エリアの右隅から鮮やかなカーブをかけたシュートをゴール左隅に巻き込むように決め、2点目をあげた。
だが、試合はそこで終わらなかった。後半11分、自軍ペナルティ・エリア内でバック・パスを受けたドリア(グラナダ)が、相手にボールを奪われそうになった際に足をかけて転倒させた。ドリアはこれでイエローカード2枚の累積退場となった上、相手にペナルティ・キックを決められて1点差となった。
数的に不利となったセレソンはその後、試合終了間際まで攻め込まれるも、なんとか逃げ切って勝利した。
五輪セレソンは、10月の親善試合のときから評価の高かったガブリエル、ルアン、ガブリエル・ジェズス(パルメイラス)の3トップのフォワードに、現在イタリア・セリエAで活躍中の司令塔フェリペ・アンデルソン(ラツィオ)、途中出場のヴァルディヴィア(インテルナシオナル)が引き続き好評だ。2アシストを決めたルーカス・シウヴァも、強い存在感を示した形となった。
だが、ドリアの不用意なプレーでやらずもがなの1点を献上するなど、守備で課題も残した。
五輪セレソンは15日に、パラー州ベレンでアメリカU23代表と再度試合を行う。(11日付UOLサイトより)
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