リカルド・ベルゾイーニ大統領府総務室長官は11日、ブラジリアで全国各地から集った先住民族(インディオ)の訪問を受けた。
先住民達の訪問は、先住民保護区の制定権を連邦議会に移すという憲法補足法案(PEC)215/2000に反対するためのものだった。
総務室広報担当官によると、ベルゾイーニ長官は先住民達の闘争を支援する姿勢を打ち出し、「我々のスタンスは対話を求めること。PEC215は議会から出たもので、連邦政府は賛成していない」との声明を発表後、「PEC215は対立を煽り、先住民族の領土権を危険にさらす可能性があり、何の解決策にもならない」とも付け加えた。
カラジャー族の族長、ナルビア・ウェレリア氏は「部族全体がPECは部族の土地を奪うものだと考え、同法案を先住民の権利の後退だと評している」と述べた。
トカンチンス州生まれの同族長は、先住民保護区の制定を今後も継続する事を求めると共に、「我々は勝ち得た権利が脅かされるのを良しとしない。現世代は闘争を通じて鍛えられている。PECの速やかな撤回を要求する」と語った。(11日付アジェンシア・ブラジルより)