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20分間も秋篠宮ご夫妻を待たせたジウマ大統領の非礼

何食わぬ顔で握手するジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agência PT)

何食わぬ顔で握手するジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agência PT)

 11月6日、ジウマ大統領は、秋篠宮ご夫妻の表敬訪問に遅刻して現れた―と伯字紙等から非礼を非難されている。予定は午前11時だったが、ジウマの遅刻で20分遅れとなり、40分間行われた。エスタード電子版6日付によれば遅刻の理由は、なんと「ルーラとの会議」。常識を疑わざるを得ない▼「日本の使節団から遅刻が批判され、随行員との間に険悪な雰囲気が生じた。東洋の伝統は時間に厳格だ」と報じた。ジウマはリオ五輪のマスコット人形をプレゼントし、「ぜひ来年観にきてほしい」と招待した。120周年記念に加え、安倍首相が昨年訪れた返礼として、大統領は12月初めに訪日する予定と報じられている▼気になるのは、一体何をルーラと話していたのか。同電子版午前8時52分によれば、午前9時少し前から、大統領公邸でワギネル官房長官、ベルゾイニ大統領府総務室長、アゼベード特別補佐官らルーラに近いPT要人と会議をしていた。ルーラは前日に首都入りして食糧安全イベントに参加し、「もし我々がこの国にしてきたことを終わらせるような目的の保守的プロジェクトが争ってくるなら、私は間違いなく選挙で候補者として戦う」と宣言した。つまり、2018年の大統領選挙出馬を公式に認めた▼その興奮冷めやらぬ翌日朝の会議ゆえ、白熱した勢いでジウマが遅刻したのか…。それはPTとしてのジウマであり、公人たる大統領ではない。「この国には大統領が2人いる」という政治評論家の言葉を思い出した。〃本当の大統領〃の出馬準備の会議が優先された結果なら、まったく開いた口が塞がらない。(深)