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応援に駆けつけた学生に呼応し学校内から気勢を上げる生徒達(Rovena Rosa/Agencia Brasil)
応援に駆けつけた学生に呼応し学校内から気勢を上げる生徒達(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

学校占拠から1週間経過=他校に拡がる再編反対運動

 【既報関連】サンパウロ州政府の進める州立校再編に反対する目的で、9日夜のジアデマを皮切りとする生徒達の学校占拠から1週間が経過したと伯字各紙サイトが報じている。
 州政府は16日、学校占拠は17校になったと発表したが、学校占拠に直接参加したり、占拠を支援したりしているサンパウロ州公教育教員組合(Apeoesp)は24校と発表している。
  一連の占拠運動のシンボルと化したサンパウロ市西部のフェルナン・ジアス校(F校)では、14日に同校を取り囲んでいた軍警の囲みが解けた。これは、13日夜、裁 判所が同校と他の1校に出していた強制退去命令を中止したからだ。「州政府は俺達を犯罪者扱いするという過ちを犯した。それで怒りが沸いて、みんなの団結 力も学校占拠の決意も高まった」と生徒のガブリエル・スザルチ君(17)は語った。
 一方、大サンパウロ市都市圏の7校では13日夜~14日に、ホームレス労働者運動(MTST)による占拠も起きた。
 また14日には、全ての州立校で学校再編についての質問を受け付ける学校側と保護者側の懇談会が開かれた。保護者の多くは再編に反対で、サンパウロ州教育局はこの日を「Xデー」と呼んでいた。
 懇談会は普段の学校の時間割と同様、午後5時まで行われる予定だったが、説明を聞きに来る父兄が少なく、午後1時やそれ以前に打ち切る学校が続出した。
 州立校再編成で転校を強いられる生徒は31万1千人、教員も7万4千人が異動の対象となる。